糖尿病治療の難しさ
糖尿病治療をする上で一番難しいのは、患者さんのコントロールです。血糖値のコントロールが目的ですが、それをコントロールする患者さん自体の自覚を促すのが一番の障害です。糖尿病患者にとっては、甘さはそれこそ麻薬にも通じるものがあります。
検査の前日だけ絶食したりして、当日血糖値が下がっているとよろこんでいるなど、自分を大事にしない最低の行為です。今ではヘモグロビンA1Cを調べれば、3ヶ月の血糖値の状態を調べられます。
血糖値が正常値を超えて6から7にあると、おそらく病院では安定していると判断されるようです。しかし当院に来られる患者さんで、その程度に血糖値が抑えられていたとしても、糖尿病性網膜症を発症していたり壊疽になりかかっている兆候を見せたりしています。
まずカロリーコントロール、次に運動がこの病気対策の基本です。しかし糖尿病と診断されるのが遅くなり勝ちであり、運動療法を取り入れるには身体が弱ってしまっていることが多いのです。
そこで食事のコントロールがもっとも大切になるのです。しかしつい仕事で飲んでしまってとか、今日だけは良いだろうと自分自身に甘えを与えてしまっているのです。
糖尿病への完治の道は、ひとえに自制心に尽きるといえます。糖だけ出ているうちはまだましですが、タンパク質が出始めると、ほとんど食べたいものは取れなくなります。

