手のひら先生の糖尿病の説明
「糖尿病とわかっても自覚症状がないため「こんなに元気なのになぜなんだ」と中々納得出来ず、治療と言われてもピンとこない人が多いのです。一見豊かで快適な日常生活そのものが自覚のないまま病気を進行させ、働き盛りの人々の前に突然たちはだかる。これが糖尿病の極めて現代的な恐ろしさであり、社会的な問題点なのです。・・・」
ほんの数年まえは推定500万人いると言われていた糖尿病患者が、今は600万人いるだろうと言われています。確実な数値を把握していなかった厚生省は、1997年より本格的な調査に入っています。その結果、690万人、予備軍を含めると1370万人、実に成人の7人に1人の割合であることが判明いたしました。高血圧がサイレンとキラーと言われていますが、糖尿病もまったく同じことがいえます。糖尿病自体が激しい症状を表さないで、糖分のコントロールをしないうち合併症を併発し、悲惨な状態になる恐ろしい病気であるといようえます。
この難治なる病気に対する対策を説明いたしましょう。
(予防と養生)
(1)食事療法 適正なエネルギーを摂取することにより、体内のインスリン需要を節約し、インスリン作用不足の軽減をはかるとともに、膵臓のβ細胞に対する過剰の負荷を除き機能を回復させ、残存機能を保持ことが主眼である。肥満者ではインスリン抵抗性が増しており、高血圧や高脂血症を伴うことが多い。これらは糖尿病性血管合併症を進展させるので、血糖の正常化に加え体重の適正化は極めて重要である。また内容において低脂肪高炭水化物(複合糖質や食物繊維)発症予防に有効とされる。 (2)運動療法 食事療法と共に治療の基本である。運動中に筋肉のエネルギー源として重要な役割を果たしているのは、ブドウ糖と遊離脂肪酸であり、その利用率は運動強度、持続時間及びトレーニングの度合い、栄養状態などにより異なる。運動の初期は筋肉のグリコーゲンが利用され、ついで血中のブドウ糖が消費されるが、運動が持続すると肝におけるグリコーゲンの分解や、糖新生により生じたブドウ糖が利用される。さらに長時間に渡れば遊離脂肪酸が利用される。一定の運動を毎日持続することにより、主として筋肉におけるインスリン感受性が改善して、ブドウ糖の利用率が増加し、またリポタンパクリパーゼ活性が亢進して脂肪代謝にも良い影響を与える。ただし、薬物療法は思わぬ低血糖状態を招くので、注意を要する。また運動を中止すれば、代謝対する効果は数日以内に消失する。運動をする者としない者との発症の度合いは、2〜3倍異なる。非インスリン依存型の女性で毎日運動する者は、発症が3分の1に減少する。 (3)活性酸素 高血糖状態では活性酸素が生成されると同時に、活性酸素消去酵素が活性を失うため、酸化ストレス状態へと向かう。これが合併症の原因ともなる。特に活性酸素の一種過酸化脂質が血管に障害を与え、動脈硬化の一因と考えられている。特に、心筋組織は、健常者に比べ過酸化脂質濃度が高く、糖尿病患者に心臓病が多いことも関連していることが言える。活性酸素を押さえるのには、従来からビタミン類、ベータカロチン(ビタミンA)、C、Eが良いとされている。また最近はSOD様食品が注目されている。 (4)ストレス 日常のイライラを、食べることでストレスを解消し、肥満耐糖能異常、食後高血糖、糖尿病へと進展することがある。ストレスにより交感神経が活発になり、大量のアドレナリンが分泌。これがβ細胞からのインスリン分泌を抑制する。またインスリン分泌を押さえるα細胞からのグルカゴン分泌が増し、血糖値が上昇する。糖尿病患者では、アドレナリンに対する感受性も高まっている。以上からストレスコントロールもこの病気には重要な因子である。
糖尿病は現代病とも言われています。あり余る食物があり、それを抑制しなければいけないことは、現代においては大変な苦痛をともないます。糖質を制限することは、砂糖や甘い物を制限するだけではありません。ご飯、果物、菓子、アルコールすべてに及びます。比較的軽い症状の非インスリン依存型で安心していても、節制を怠っていると高血糖によって膵臓がインスリン分泌をしなくなってしまいます。それに留まらず、全身に障害が及んで重要な障害を、或る日突然にもたらします。 こんなにも注目をされている糖尿病ですが、中国では紀元前にすでに「消痺」として認識されていました。病因として、肥甘の過食(糖分の取りすぎ)、情志の失調(ストレス)、五臓の柔弱(内臓疾患)が考えられていました。糖尿病に対する認識及びその捕らえ方も、現代医学とさほど差があったわけではありません。現代医学はこの病にたいして、根本治療が無く、インスリン投与と食事のコントロールのみです。東洋医学はこれに対し、膵臓機能の活性化、体全体の組織

